飛行機は予定通りソウル金浦空港に到着した。実は小生狭い空間とジェットコースターが大の苦手である。満員御礼エコノミー&乱気流付き、という罰ゲーム的地獄の苦しみからやっと解放される思いで飛行機を降りる。さあ 旅のスタートだ。
深呼吸をする。
っく・・くさ・・にんにく?。。キムチ?。。 臭いのである。。
と言うより いとおしい
地獄の苦しみの後はにんにくキムチ入O2チャージ。大韓民国は粋な演出で小生を出迎えてくれた。そしてイミグレーションカウンターに向かう。狭い金浦空港カウンターの前にはすでにたくさんの人々で溢れていた。しかし、混雑しているのは韓国人専用カウンターだけで外国人専用カウンターは何故かガラガラだった。長蛇の列をなす韓国人客の視線が鋭く、痛い。。はしゃぎたい気持ちであったが、いたたまれない気分になった。しかも小生の前に並ぶパンチパーマ・ワニ皮ベルトの一目でアッチ系とわかる、日本人中年男性3人が下品な話で盛り上がっている姿は見るに耐えなかった。
そんなこんなで無事に入国を果たし、旅の指定ステイ先
仁川というソウルでない街に向かう事に。今でこそ東洋有数の国際空港で有名な仁川であるが、当時小生は全く知らない街だった。しかも金浦空港からソウルとは反対方向の仁川に向かう観光客は皆無と思えるほど。それを証拠にタクシー運転手に仁川方面と伝えると
100%乗車拒否。。
さあ。。どうしよ。。
入国カウンターにいた中年男性たちが現地妻であろうケバイ韓国人女性と腕を組み楽しいそうに迎えのバンに乗り込む。
くっクソー。。。
『OlymposHotel Inchon』と書いた紙を握り締め右往左往・・・タクシー行かない・・電車無い・・バス解らない・・・ハングル読めない・書けない・しゃべれない・・手も足もでない。今まで身近に(漠然と)感じていていた韓国であったが急にアウエイな空気を実感する。。ガラスに映る小生の顔がだんだん (〃゚д゚;A 風になった行った・・・
すると小生の背後に突然人影が!!
ヤー ヤー ヤー
振り返ると。。
怪しい。いかにも怪しい。。
一応はタクシー運転手のようだが、眼つきといい・汗臭さといい危ない。危なさ過ぎる。。
恐る恐る行き先の紙を見せる。。
「OK!OK!オリンパスホテ~ル!」
ん?違う違う「オ リ ン ポ ス 」
「OK!オリンパスホテ~ル!」
・・・絶対解っていないだろ。。さあ・・どうするどうする・・
瞬時に以下の3つの選択肢を考える。
①断って他のタクシーを粘り強く捜す → 時間が無駄
②思い切ってこのタクシーに乗る → 命の無駄?
③「ターミナル(トムハンクス主演)」実行 → な訳ネエベ
結局、金浦空港の倍にんにく臭いタクシーに乗りこむ。運転手が続いて乗り込むと更に倍。更に彼は朝鮮人参ガムで小さな風船を作り奥歯で噛潰すたびにパチパチトと音を立てる。
不快だ!!そして案の定 走行メーターを倒さずに車は猛スピードで走りだす。。しかも、窓全て全快、ポンチャックフルボリューム。怖い、暑い、うるさい、風邪強いで生きた心地がしなかったよ。
↓こんなポンチャ(李博士)だった。【フルボリュームでどうぞ】
「メーター!メーター!」
小生が指差しながら抗議するも。。運転手は「わかりましぇ~ん」とばかりに両手平を上に向けるお決まりのポーズ。。
約1時間のカーチェイスの末、目的地『OlymposHotel Inchon』に到着。結局3000円程度바가지(ぼったくり)で命は助かった。
(↓アナログ写真をjpegデータに)
そしてホテルにチェックイン
疲れたよマジで。思わずベットに倒れこむ。。
はっきり行って遠かった。。。近くて遠い国を実感した。。
何気なくテレビのスイッチをつける。。
そして決定的な“近くて遠い国を実感”する事に・・・・
そう。今日は
8月15日だったのである。
そんなどこでもありそうな話がぐっさんの“初韓国”なのでした。
こっから先はまた、いつか。。
お前はもういい